7月24日(金) ダイムスタジアム伊勢
7月11日(土)から開幕した『三重県高校野球夏季大会』に2回戦から登場の神戸高校は、1回戦を伊勢工業高校との激闘を制した相可高校と対戦した。
VS 相可高校 球場入りして、まずはチームの意思統一↓
神戸2-1相可 初戦突破!!
昨年の夏、伊賀白鳳高校に0-1と悔しい負け方をしてから1年がたった。「もうこんな悔しい思いはしたくない」とこの1年間『凡事徹底』をスローガンに掲げ地道に取り組んできた。甲子園という目標がなくても、この状況下でも開催していただけたこの大会に感謝するとともに、全力でぶつかっていきます。
アップが終わり、じゃんけんに勝って後攻選択の神戸高校。スタメン発表され、ゲーム前ノック、さぁいよいよ待ちに待った大会だ!
3年連続夏の大会の先発は、大エース佐野(3年)。立ち上がりからスピード、コントロール、キレ全てが3年間で最高の状態でスタート。三者凡退に打ち取り、チームに勢いをあたえる。
相可高校は甲子園に3度も出場した経験のある県内でもトップクラスの高校野球に対し真摯に取り組むチーム。今年の相可エースも誇りと伝統を胸に立ちはだかる。神戸打線は、初回、永田(3年)、趙(3年)の連打でチャンスをつかむが無得点。3回も浅田(3年)、永田と連打したが後続続かず。4回、長谷川(3年・主将)のヒットから得点圏にランナーを進めるが、またしても相手エースの粘りの投球に得点を奪えない。
その間、神戸エース佐野は味方援護を信じ、先に点は与えまいと懸命のピッチングが続く。前半5回を投げ、ノーヒットピッチングで3塁を踏ませていない。これにようやく応えることができたのは5回裏。1アウトから1番大野(2年)がヒットで出塁。2番浅田の初球にすかさずスチール成功。浅田はフルカウントからの6球目をたたきつけたバッティングでピッチャーの頭上を越え、ボールはセンターへ抜ける。大野は快足をとばし、2塁から一気にホームイン!!
昨年完封負けを喫しているので、2年越しの得点をタイムリーヒットでつかみ取った。
6回までノーヒットピッチングが続くエース佐野が7回にピンチを迎える。さすが強豪相可高校、先頭バッターに代打を送り突破口をつかもうとする。見事にチーム初ヒットで応え、チームのボルテージが上がる。続くバッターもヒット、送りバントで1アウト2・3塁。スクイズで1点奪われ、同点にされる。しかし、2アウト3塁からのセーフティーバントを読んでいた神戸守備陣は慌てずバッターランナーをアウトとし、ピンチを脱する。
振り出しに戻った緊迫したゲームの流れを一気に引き戻したのは佐野。7回裏1アウトから初球を完璧なあたりの右中間スリーベースヒット!
2アウト3塁となったが、この日当たりに当たっている2番浅田は、1ボール2ストライクと追い込まれながらも執念のタイムリーヒットを放つ。
勝ち越しに成功した神戸高校は、その後もしっかりと守りきり、終わってみれば佐野が103球1失点完投。被安打2、奪三振9という素晴らしい内容であった。2年ぶりの初戦突破を果たした裏話がある。今年100周年を迎える神戸高校の100周年誌作成のため昨年来野球部の歴史をチームでひもといていた。1930年(昭和5年)に選手権大会に初参加、初勝利は1949年(昭和24年)相可高校からあげている。また、選手権大会においての最高成績ベスト4に進出した1981年(昭和56年)は、準々決勝で当時優勝候補であった相可高校に勝利してベスト4進出を決めている。偉大な先輩方に後押しされているような今回の組み合わせであった。
ナツあと
3回戦は7月25日(土)予定でしたが、雨天順延で7月26日(日)へ。さらに雨天順延となり、8月1日(土)伊勢球場第二試合10:30から四日市高校との対戦となっています。
2002年(平成14年)84回大会以来18年ぶりのベスト8進出に向け、全力を尽くします!
『がんばろう!KMB』
(KMB=KAMBE・・・「K」=Knowledge 賢明 「M」=Mindfulness 思いやり 「B」=Bold 勇敢)
校訓「質実剛健」モットー「文武両道」
2020年 神戸高校野球部 スローガン『凡事徹底』