【硬式野球部】 2020年 秋大 地区予選二次代表決定戦    VS稲生

2020年 第73回秋季東海地区高等学校野球 三重県大会

鈴亀地区予選二次代表決定戦 対稲生 5-3 勝利!

2年連続秋季県大会進出決定!!

2020年8月29日(土)稲生高校グラウンド

二次2回戦、亀山高校との激闘から6日、いよいよ鈴亀地区から県大会に出場する最後の切符をかけた二次代表決定戦の日をむかえた。場所は8月15日(土)に悔しい思いをした稲生高校グラウンド。さぁ、運命の一戦がはじまります。

この日の先発はコントロール抜群、野球頭脳ピカイチ、打者や走者とのかけひきもうまく、強心臓の副主将・宇佐見(2年)。先日の負傷をおして、県大会出場を果たすためマウンドへ上がる。初回、稲生の攻撃、先頭にいきなりヒットを打たれるも相手スチールを読んで見事牽制タッチアウト!先発宇佐見の効果がいきなり現われ、チームは勢いづく。

1回ウラ、神戸の攻撃、不動の1番大野(2年)のバットが火を噴く。カウント1-1からの3球目が自打球のファウル。相当な痛みを抱えながらもカウント2-2からの6球目を振り抜いた。ライトに上がった打球は打った瞬間それとわかる特大の先頭打者ホームラン!

この秋季大会4試合すべてにおいて初回得点を記録。相手の立ち上がりをたたくというチームの意識の高さが目立つ。

つづく2番宇佐見が四球を選び、4番仲見(主将・2年)がセンターオーバータイムリーツーベースヒット!初回2得点とした。

順調な立ち上がりをみせていた宇佐見だが、4回表にピンチを迎える。1アウト満塁から犠牲フライを許し1点、続く打者に死球を与えて、さらに2アウト満塁。しかし次打者を見事三振に仕留めて最少失点で乗り切る。

なんとかして追加点がほしい神戸高校は、そのウラ、先頭バッター、亀山戦の立役者9番多田(2年)が相手ショートゴロエラーで出塁。ラッキーボーイが継続しているかのようで、にわかにベンチは盛り上がりをみせる。

1番にかえり、大野がライト前ヒット、2番宇佐見はセンター前ヒットと連打が生まれ、0アウト満塁の大チャンスが訪れる。しかし暑さや疲れ、緊張からこのヒットのあと、牽制帰塁時に宇佐見の足がつりかける。部員10人の神戸高校ベンチに緊張が走ったが、給水と治療の時間を審判、運営側からいただき、なんとか回復。

再開後、3番川本(1年)がしっかりとライトへ犠牲フライを放ち、仕事を果たす。

1アウト1,2塁から4番仲見が送りバントを決め、2アウト2,3塁として、5番の水谷(1年)に託す。この日は宇佐見との相性の良さから先発マスクを被り、

守備でも大貢献の水谷は、4番主将のバントの意義をしっかりと受け止め、見事サード線を抜ける2点タイムリーヒット!!9番から必死に繋いだこの回、渇望した追加点、3点が入る。

5回表、続けて失点するもまたも最少失点で抑え、宇佐見は稲生打線を勢いづかせないクールなピッチング。6回もヒットを浴びるもこの日2回目の相手スチールを読んだ牽制でアウトを奪う。

6回から稲生は流れを変えるためピッチャーチェンジ、神戸打線は6,7,8回とチャンスをつくるもヒットが出ず無得点。しかし宇佐見も踏ん張り、5-2、3点リードのまま9回表を迎える。県大会出場まであとアウト3つの神戸高校、ここで稲生が粘りを発揮。先頭がショートとレフトの間へフライ、レフト川本は懸命に走り、最後は飛び込むもボールはグラブからこぼれ落ち、2ベースヒット。流れを断ち切りたい神戸は、守備タイム3回目をここで使い切る。

しかし、仕切り直しの次打者に四球を与え、嫌な流れが止まらない。それでも強心臓の宇佐見は最後の力を振り絞り、三振、センターフライと2アウト1,2塁までこぎつけ、県大会まであとアウト1つ。いよいよという雰囲気の中、次打者の打球は低いセンターライナー。センターが走り込むもドライブがかかった打球にファンブルしてしまい、2塁ランナーが生還、5-3となる。さらに2アウト1,3塁の同点、逆転のピンチ。県大会への扉の重さを実感しつつも、神戸高校選手たちは熱きハートとクールな頭脳で最後の難局をセカンドゴロに打ち取り、ゲームセット。この瞬間、2年連続の秋季県大会出場が決まった。

9月8日(火)に県大会抽選会が行われ、9月12日(土)から始まる県大会の対戦相手が決まります。

どこが相手になっても、鈴亀地区の代表校として選手10人、マネージャー1人、全力で勝利を掴みに行きます。