【硬式野球部】 2020年 秋季県大会1回戦 VS高田

2020年 9月13日(日)ダイムスタジアム伊勢

第73回秋季東海地区高等学校野球 三重県大会

1回戦 対高田 6-8 惜敗

 

9月12日(土)から始まる予定であった県大会。四日市、伊勢両球場は雨の影響が少なく開催されましたが、神戸高校の試合会場であった松阪球場は8時過ぎから土砂降り。11時45分開始予定のゲームは球場到着してから2時間後の10時半に中止が決定されました。

松阪球場のコンディション不良が予想されるため、翌日の9月13日(日)は、会場を伊勢に移して行われることとなりました。この雨天順延、会場変更がどう影響するか、この段階では予測がつきませんでした。

ダイムスタジアム伊勢は、今夏、独自大会において2試合経験済の球場。自分たちにとってプラスに働くと信じて、いよいよゲームが始まります。

攻守を決めるじゃんけんで未だ無敗の主将:仲見(2年:鈴峰中出身)は、この日はじめて負けて先攻。後攻をとり、守備からリズムを掴んだり、接戦において粘りやすい状況をつくりたかったが、どうなるか・・・

スターティングメンバーは地区予選の亀山戦と同じ、仲見を先発に立てるバージョン。

初回、1番大野(2年:四日市港中出身)が四球で出塁すると間髪入れずにスチール。今シーズン大野は1度もスチール阻止されていない韋駄天ぶり。3番川本(1年:白子中出身)が左中間に見事なタイムリーを放って、先制。地区予選からつづく公式戦5試合連続初回得点を記録。相手の立ち上がりをつく、神戸高校らしさが出て勢いづく。

1回ウラ、仲見は高田打線を3者凡退にとり、上々の立ち上がり。高田の投手も県内では評判の好投手。すぐに立ち直り2、3、4回はぴしゃりと抑え込まれる。2回に同点とされ、3回ウラ神戸の守備が乱れた。1イニング2四球、3失策で一挙3失点。この内容でよく3失点で凌げたという方が正しいのかもしれないが。

4回ウラ、ここで流れを断ち切りたい神戸は背番号『1』、エースの中道(2年:創徳中出身)をマウンドへ送る。中道は期待に応えて、3者凡退に打ち取り、見事に流れを変えた。

その効果はすぐに現われる。5回表、6、7番が打ち取られ2アウトランナーなしから、8番の片倉(2年:四日市港中出身)が、しぶとくヒットを放つと怒濤の攻撃がはじまった。

9番多田(2年:白子中出身)は相手エラーで繋がる。ここで神戸打線の1番信頼のおける1、2番コンビへ。1番大野がレフトへ、2番宇佐見(2年:内部中出身)はセンターへと連続タイムリーヒット。

さらにさらに3、4、5番のクリーンナップは鋭い打球で内野手を襲い、人工芝慣れしていない高田守備陣の乱れを誘って、繋がった。打者11人、2アウトランナー無しからの一挙5得点、『ミラクル神戸』と名付けたい攻撃であった。形成は逆転、5回ウラも中道は3球で締めてグラウンド整備をむかえる。

6回表も攻撃の手を緩めず、8番片倉がこの日2本目のヒットで出塁。バントで送り、1アウト2塁で1番大野というチャンス。

ここで大野は打った瞬間センターへ抜けたと思わせる凄まじいあたりのピッチャー返し、相手投手はこれ以上の失点はさせまいとこの打球を足で受け止める。

相手投手の執念が実り、打球はライトへ到達するも2塁ランナー帰れず1アウト1、3塁。治療のため10分ほど中断。投手交代かと思われたが、なんと痛みをこらえての続投。コレが勝負の分かれ目となった。

大野のスチールで2、3塁としたものの、相手投手の気迫のピッチングに気圧されて2者連続で凡退。追加点が奪えなかった。しかもこのピンチを脱し、高田は投手のためにも奮起しようと6回ウラ襲いかかってきた。

打者一巡の猛攻を受け、4点を奪われ再逆転される。それでも神戸は攻撃では、5番水谷(1年:朝陽中出身)のこの日唯一のロングヒットでチャンスメイクしたり、守備でもショート益川(1年:天栄中出身)のファインプレー、3番手投手、宇佐見の力投などで必死に食らいつく。

しかし、9回表、最後の打者がショートフライとなり試合終了。部員10人でもなんとか県大会1勝をつかみ取ろうと知恵を絞り、工夫を重ね、必死に練習して挑んだが、壁はまだまだ分厚かった。

負けはしましたが、まだまだ新チームは、はじまったばかり。来春の県大会出場と県大会1勝を成し遂げるべく、敗因を分析し、半年かけて修正とステップアップを図ります。

その先には、『10人だけど、ベスト8』。今後も精進いたします。

応援ありがとうございました。