2020年 第73回秋季東海地区高等学校野球 三重県大会
鈴亀地区予選二次2回戦 対亀山 8-7 勝利!!
8月29日(土) 二次代表決定戦進出!!
2020年8月23日(日)鈴鹿高校グラウンド
二次予選1回戦の白子高校との試合から一夜明けた23日(日)。2日連続鈴鹿高校のグラウンドにて二次予選2回戦、強打を誇る亀山高校と対戦。
負けられない大事なゲームのマウンド上は主将の仲見(2年)。初回、1アウト2,3塁のピンチを迎えるも4番をサードゴロ、5番セカンドゴロと打ち取り無失点で切り抜け波に乗る。
ピンチを脱した神戸高校は、1回ウラ、3番川本(1年)のヒットなどで1アウト1,3塁のチャンスをつくり、5番水谷(1年)のタイムリーなどで2点を先制する。
つづく2回ウラも2番宇佐見(2年)のランニングホームランが飛び出し、3点を追加。2回を終わって5-0とリードする。
しかし、さすが亀山高校、3回2点、5回1点と奪われじわじわと差を詰められて、中盤は苦しい展開がつづく。
嫌な雰囲気を打破したのは、神戸高校伝統の 『つなぎの野球』!
6回ウラ、1アウトから7番益川(1年)は粘って四球で出塁。8番片倉(2年)が初球にきっちり送りバントを決めて、2アウト2塁から9番多田(2年)が値千金のタイムリーヒット。
さらに1番大野(2年)、2番宇佐見が続けざまにタイムリーヒットを放ち、この回2アウトから3点を奪う。
しかし、タイムリーヒットを放った宇佐見は2盗を敢行、成功したが、その際捕手からの送球が宇佐見を直撃。治療のため20分ほどゲームが止まる。
7回から仲見にかわりマウンドに上がる予定であった宇佐見だが、この負傷により予定していた投手継投は断念せざるを得ない状態であった。なんとかセカンド守備にはついたが、立っているだけでも精一杯。それでも気合で立ち向かい、気迫のこもった守備がつづく。
大詰め9回表、8-3で5点リードの神戸高校であったが、先発仲見はすでに8回までで140球。9回表、1番から始まる強打亀山はまだまだゲームを諦めてはいない。0アウト満塁とされ4番バッター。
押し出しとなり、まず1点。5番バッターからはなんとか三振を奪うが、6番、7番の連続タイムリーを浴び、このイニング計4点、8-7と1点差に詰め寄られる。
この試合の最大の山場がやってきた。9回表亀山の攻撃、8-7で神戸高校1点リードの1アウト1,2塁。8番バッターの打球は強いファーストゴロ、無情にもファーストミットが弾かれ打球はファーストの後方へ・・・全員が同点を覚悟したその時、その打球に必死に食らいつくセカンド宇佐見の姿が目に飛び込んできた。痛みに耐え、必死の形相の宇佐見は打球をライトに抜ける前に捕球、1回転してすぐさま渾身のバックホーム。
ワンバウンドで見事ストライクボール。2塁からホームインを狙ったランナーをタッチアウト!!同点を阻止。激痛に耐え、チームを鼓舞する副主将宇佐見にチーム全員が応え、次の代打をファーストゴロに打ち取りゲームセット。
主将仲見は176球の熱投。8-7の辛勝であったが、神戸高校の 『絆』 『粘り』 『根性』 が溢れるナイスゲームであった。
これでいよいよ次は、8月29日(土) 二次代表決定戦、稲生高校と対戦。勝てば県大会の大一番に挑みます。